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新宿通過思想 副都心線文化は新宿を素通りさせるか?

 
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 東京メトロ副都心線は、渋谷・新宿・池袋の三大繁華街を結ぶ路線として期待を持って開業されましたが、当時は渋谷も池袋も、新宿に客を持って行かれて衰退する、新宿の一人勝ちだということが盛んにいわれていました。果たしてどうなのでしょうか。

 新宿を通るとはいっても、所詮は新宿三丁目駅です。すでに三越はありませんので、王者伊勢丹と負け組の新宿髙島屋、それにシネコン少々。ルミネや小田急・京王にはやや遠い立地です。

 渋谷では今、大変な再開発プロジェクトが進行中です。渋谷ヒカリエは働くOLをターゲットにした戦略で大成功を収め、連日の賑わいを見せていますし、渋谷駅本体が10万㎡におよぶ大型商業施設になれば、老朽化の進む新宿の商業施設が太刀打ちできないことは目に見えています。さすがに伊勢丹は健闘するでしょうが、それでも、渋谷駅周辺がかなり優位に立つことは確実なように思えます。

 対する池袋ですが、池袋を愛好する人たちは、元もと、渋谷には憧れ
を持っていても、新宿には対抗心を持っていません。ですから、副都心線開業によって渋谷に行く機会は増えるかも知れませんが、機能も性格もほぼ似ている新宿には、わざわざ足を伸ばす用事はないと言えるでしょう。

 かくして、おおかたの前評判であった「新宿一人勝ち」は、あっさり覆され、むしろ新宿を使わないことにつながっていくという見方が優勢になりつつあります。

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