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中央区・江東区に住みたい、でも液状化・水没を恐れる人に

 
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 東京でここ数年、人口増加がめざましいのは、中央区です。銀座・日本橋など日本の商業の中心を擁する中央区ではありますが、少し東に外れると古い住宅も残り、また、晴海・月島の方には新しいマンションも多くできて、住む環境は次第に整ってきています。

 一方で、都心までの距離の近さといったら、ピカイチです。むしろ、都心だといってしまっても良いかも知れません。JRの利用には若干難があるものの、地下鉄の路線数は多く、どこへ行くにも便利な上、終電を気にしなくてもタクシー料金が安くて済みます。

 江東区は、中央区ほどではありませんが、やはり都心に近く、また中央区に比べると地価も安いのでかなりお得な地域となっています。豊洲や有明などの埋め立て地にはタワーマンションが建ち並び、東西線方面も「通いやすく住みやすい」絶好の割安な住宅地となっています。

 こういったことから、ついつい、家やマンションを買うにあたり中央区や江東区に目がいきがちです。しかし、この地域には、災害時に大きなリスクがあることを忘れてはいけません。液状化と、水没です。

 来るべき大地震のときには、かなりの確率で液状化してしまうでしょう。また、大地震の際の津波だけでなく、台風や大雨によっても水没の危険があります。これらは一生に一回あるかないかの事件かも知れませんが、もし仮に「確実に一生に一回起こる」のであれば、普通はそういうエリアに物件を買って住むことはしないでしょう。

 便利で住みやすいのには、安いのには理由があります。同じクラスの物件を港区の高台に求めたら、
価格は倍以上するはずです。液状化や水没のリスクは単なる「リスク」ではなく、「そうなっても後悔しない」という位の構えでない限りは、安易に手を出すべきではありません。一生は、思っているより長いものです。50年間安心して住むためには、50年に一度しか起こらない大地震や大型台風も「起こる」ものとして考えなくてはならないのです。

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