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柏に家を買ったら、ホットスポットになって悲哀・絶望

 
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 柏市といえば、千葉県内では船橋市と並ぶ東京のベッドタウンで、駅前周辺の商業施設の充実ぶりには目を見張るものがあり、千葉のシブヤとまで呼ばれたことがあります。都心からはやや遠いものの、暮らして行くには大変便利なところで、人気もありました。

 そんな柏ですから、柏駅周辺にはマンションがたくさん建設され、高値で分譲されてきました。また、周辺駅には、一戸建ての分譲も盛んで、山の手・西部地域より割安なこともあって、マイホームをこの地に求めて来たサラリーマンも多いのです。

 ところが、福島第一原子力発電所の事故から、状況は一変してしまいました。運の悪いことに、原発から放出された放射性物質は風のいたずらでこの地に運ばれ、そして降り注いだのです。こうして、周辺地域に比べて高い放射線量が観測される「ホットスポット」として有名になってしまいました。

 この影響で柏市は人口減に転じましたから、当然、地価下落などの
影響があったことでしょう。それに、何より自分と家族の健康被害を考えたら、引っ越したいというのが本音でしょうから、肩を落とすのも無理はありません。

 もちろん、福島市などの高線量の地域のことを考えたら柏ぐらいで騒ぎ立てるのは不謹慎なのかも知れませんが、住民の悲哀といったら、想像に難くありません。

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