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東大生の家庭教師は、教えるのが下手だからやめた方がいい!?

 
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 物事を教えるのは、案外難しいものです。あまりに才能にあふれている人は、自分が習得に苦労したことがなく、人がどうしてできないのかが理解できないため、教える立場には不向きだと言われます。スポーツや音楽などで、これが当てはまるでしょう。本当に才能がある人は、生まれつき、かなりできてしまいますし、苦手な人の悩みどころが分からないのです。

 このことを考えても、東大生が家庭教師に向かないことが分かります。家庭教師なんて、勉強のできない人が付けるものです。東大生の言う小難しい説明なんて理解できなくても無理もありません。そして、アタマのいい東大生には、アタマの悪い生徒がどうして理解できないか、どうやったら理解できるかなんていうことは分かりません。分かるはずもないのです。

 それだけではありません。アタマのいい先生を見てコンプレックスを抱くかも知れないし、「自分とは違う」「自分はアタマが悪い」と考えてしまうかも知れません。東大生の方も、自分ではそれと意識していなくても、理解の悪い生徒に対して何かと侮蔑的な発言や表情を見せてしまう瞬間があるでしょうから、これも生徒の心を傷つけるでしょう。

 それよりは、努力を重ねて勉強の勘所を押さえた人に、
先輩として助言をもらう方のが適切です。同じ素質で、努力によって克服した先輩というのが、家庭教師には向いています。但し、本職でやっているプロの家庭教師に於いてはこの限りではありません。

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