JR新宿駅の主要な出口は「東口」「西口」「南口」の3つで、それぞれ派生する改札口はいくつもありますが、大別してこの3つです。そして、新宿駅周辺エリアの名称としてもこの3つは定着していて、「新宿東口店」などのような言い方をします。 元々の新宿の繁華街に一番近いのは東口で、東口こそが新宿であるとも言えます。待ち合わせに指定される「アルタ」や「新宿駅東口交番」、そして伊勢丹デパートも歌舞伎町も東口です。しかし、駅出口としての「新宿駅東口」は大変分かりにくく、初心者を悩ませているのが実状です。 (1)東口といっているが、実態は北口? 新宿の繁華街は、新宿駅に対して北東に延びています。新宿駅東口も、駅ホームの東側には変わりありませんが、非常に北寄りだと言えます。 (2)立ちはだかる、ルミネエスト 駅ビルであるルミネエスト(旧・マイシティ)が、駅をふさいでいて、その前には殆ど利用されていない不気味なロータリーがあります。このあたりは閑散としていて、人混みはそれよりも北にあります。 (3)改札は地下、そこから地上にでるたくさんの階段 実際のところ、分かりにくい最大の理由はこれでしょう。 東口の改札は地下にあり、そこから地上に上がる階段がたくさんあって、どれがメインとも言えません。そして、地上出口で「こここそが新宿駅東口」という感じで駅舎からドバドバと人が出てくるところがないのです。実際には、ルミネエスト北端がそれにあたりますが、ここから出ると横断歩道を渡らないと街に行けないので、利用者はここに集中していません。 地上に出るたくさんの階段は、JRの施設とも、ルミネ地下街の施設とも、地下鉄の施設とも取れないものが方々にあり、メインと呼べるルートが確立していません。