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東京都営地下鉄として最も新しく開業した大江戸線は、大変な難工事でした。また後発の路線でもあるため、既存の地下インフラを避けて大変地下深くに掘られていて、建設費を抑えるためにトンネル断面積も抑えられています。
こうして、無理して建設したせいもあり、都営大江戸線は、できれば利用したくない、快適性に乏しい路線となってしまいました。
トンネルの断面積を抑えたため、車両が小さく、天井が低いといった特徴があり、また側面も底面に垂直ではなく、上に行くに従って幅が狭くなっています。そのため、社内の圧迫感・閉塞感は相当なものがあります。壁が曲がっているため、窓ガラスに映る社内の様子も傾いており、気持ち悪くなる人が出るのも無理はないでしょう。
そもそも、乗り場(ホーム)が大変深い位置にあり、階段や長いエスカレーターをえんえんと下って辿り着きますから、人によってはその時点で「地中深い」ということで大変な圧迫感や恐怖を感じます。地中というよりは、地底といった方が正しいかも知れません。
駅ごとの個性も乏しく、バス停のような名称とバス停のような感覚で繰り返される人の少ない閑散とした駅もまた、通常の路線とは異なる感覚に陥らせます。
後発路線のため、無理なカーブも多く、走行速度ものろいので、
さらに不快感を助長しています。大江戸線の存在意義は、新宿~六本木間と、鉄道空白地帯にできた勝どき駅ぐらいのものです。
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