「なるほど事典」は、毎日早朝7時前から新着記事をリリース。通勤・通学のおともに、ぜひブックマークを!
京成線は、大変、残念な路線です。まず、ターミナルの京成上野駅が、上野駅からやや距離がある点は西武新宿線の西武新宿駅と似ています。従って、山手線との実質的な接続駅が終点ではない日暮里駅であることも、高田馬場駅を接続駅とする西武新宿線と似ています。ただ、似ていないのは、新宿駅周辺に比べ、上野駅周辺は、繁華街としては使い勝手が良くないことでしょう。
上野駅は、歓楽街も、アメ横も、松坂屋のようなデパートも、ヨドバシカメラも、丸井もありますが、どれも新宿より規模が二回りも小さく、歓楽街のガラの悪さだけが新宿駅周辺を上回っているかも知れません。
直通先の都営浅草線は、東京の地下鉄の中でも1,2を争う、使いにくい路線です。沿線住民以外にとっては、成田か羽田に行くときしか使わないのではないでしょうか。
それでも、京成線沿線の23区内は、下町情緒の溢れる住宅街が続き、この雰囲気を好む人にはとても良いでしょうが、不便で、洪水地帯に変わりはありません。
千葉県内に入ると、総武線と併走する区間は、
京浜急行と似ています。京成線の最も混む区間は、船橋の手前です。つまり、船橋以遠の住民は、京成船橋から徒歩でJR船橋へ行き、JRに乗り換えてしまいます。それだけ、京成が遅く不便ということの現れです。
京成沿線のブランドを支えている最大の要素は、成田空港で、そのおかげで京成の名は知られていました。これまではスカイライナーなどが走り、成田空港へのアクセス路線である恩恵を受けていましたが、成田スカイアクセスが開業してからは、ローカル路線に成り下がっているのも宿命と言えます。
サイト内の関連記事
・『京成線』住みたくない沿線,お勧めできない路線
<このシリーズはまだ完結していません>
は編集部のオススメ記事です。