東急東横線・武蔵小杉駅周辺の再開発は、めざましいものがあります。元々近くを走っていたＪＲ横須賀線（品鶴線）にホームを設け、横須賀線と湘南新宿ラインの電車を停めるようにしたことにより、都心方面（特に東京駅周辺）へのアクセスが各段に向上しました。

　駅前にはタワーマンションを始め、たくさんの新築分譲物件が出ていますが、これらに飛びついて良いのでしょうか？

　武蔵小杉のマイホームが「買い」ではない理由はたくさんあります。

　まず端的に言って、武蔵小杉周辺はバブル状態ですから、向こう数年は、高値を掴んでしまうに決まっています。将来、売りたくなったときには半値以下かも知れません。

　そして、多摩川沿いの洪水地帯であることを忘れてはいけません。水害のリスクを覚悟することなしに、武蔵小杉に居を構えるなどあり得ません。

　近年の再開発により一気に人口が増えていますので、駅周辺では同世代の人口比率が高く、同様に年を取っていき、多摩ニュータウンのようにいつか一気にゴーストタウン化する恐れがあります。

　大体、交通の便も言われているほど良くはありません。 横須賀線は本数が少ないし、東横線だって渋谷へも横浜へもそこそこの時間がかかります。だったら、自由ヶ丘、大井町などの成熟したエリアの方がお勧めです。