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住宅のレイアウトにも「はやり」「すたり」がありますが、昨今もてはやされている「アイランドキッチン」は買ってはいけない典型の物件です。マンションなどを中心に多く見かけるこの形式ですが、注文住宅においてこのレイアウトを採用する人はあまりいないでしょう。
確かに、テレビドラマなどで見たり、人を呼んでホームパーティーをするときなどは、いいなと感じるかも知れません。しかし、実態は、これでは普段から台所で生活しているようなものです。
まず、調理中の音が、全て居間に流れてしまいます。水を使う音、炒め物の音、そして換気扇の轟音。これらは、対面式キッチン(カウンターキッチン)では、モロに居間に行くことはありませんが、アイランドキッチンでは、台所に立っているのと変わりない騒音になってしまいます。
当然、ニオイや煙も居間に行ってしまいます。レンジフードを過信してはいけません。
さらに、水はね・油跳ねがひどく、キッチンの向こう側数十センチは使い物になりません。しかし、狭い住宅事情から、結局すぐ向こうに隣接してテーブルを置くことも多く、テーブルを汚さないように間についたてを置くなどというバカげた話にもなりかねません。
数少ないメリットのひとつは、
通常はエアコンをつけない台所は高温になりがちなのに、居間のエアコンの冷暖房を享受できることです。台所は食べ物や生ゴミが多いので、腐りにくくなることは良いことでしょう。
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