2014年4月の消費税率改定に伴い、便乗値上げが問題となっています。しかしね中でも大変悪質なのが、「税抜12,600円」「税抜1,080円」などの、いかにも5%や8%の税込価格のような値段を付けておいて実は税抜価格だと言う手法です。一種の錯覚を利用した手法です。私たちの頭が税込価格になれすぎてしまっいることを利用した、非常に汚い手です。 この手法が悪質なのは、絶対に故意であり、悪意があると言わざるを得ない点です。「客を騙そう」という確固たる意志がなければ、1,080円などという税抜価格を付けるわけがありません。店内に、こういう「キリのいい数の1.05倍、1.08倍」の税抜価格のものが2~3割以上あれば、それはもう「騙す気だ」と断じて良いでしょう。 もともと、スーパーやドラッグストアの類は、「198円」とか「2,990円」などの、安く見せかけるセコイ手法を使い続けてきました。結局のところ、売上のためにはお客様を欺くことを厭わないという姿勢は元からあったのです。長くお付き合いするにはふさわしい取引相手ではありませんね。 しかし、消費者は、今こそ良い店と悪い店を見分けるチャンスだと思わなければいけません。 これまでの価格の100/105を「税抜価格」として表示しているか、これまでの価格の108/105を「税込価格」としている店が良心的な店です。これまでと同じ価格を「税抜価格」として表示しているのは悪い店で、「税抜12,600円」「税抜1,080円」などの意図的に客を騙す表示をしている店は悪質店ですから、仮に今後値下げがあっても、もう買うべきではありません。