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JR東日本が、貨物線を利用し、一部トンネルで新線を建設して、東京駅や新宿駅から羽田空港へ直通する新線を計画していることが分かりました。
なぜ、こんなバカげたことをするのでしょうか?
羽田空港から発着する旅客機の多くは国内線で、札幌便、小松空港、その他東北方面便と、東北新幹線や、今後開業する北海道新幹線・北陸新幹線と競合するルートが多数あります。新幹線が航空機に対して優位な点はいくつかありますが、中でも「東京駅発で便利」という点はとても大きいのです。
しかし、その東京駅から簡単に羽田に行かれるようになると、新幹線の利用客のうち、かなりの部分を旅客機に持って行かれるでしょう。
どちらかというと、JR東日本は、東京モノレールの整備場以遠の運行本数を減らしたり、浜松町での乗り換えを不便にしたりと、羽田方面への客の流れを妨害する方が自然です。
もしかすると、これはJR東海への嫌がらせかも知れません。
航空機との競争は、JR東海の方が深刻です。大阪はもちろん、岡山・広島・博多は完全に航空機との競争にさらされていますから、宿敵であるJR東海に効率的に痛手を与える方法としては、秀逸です。JR東日本としても多少の新幹線利用者減はありますが、もともと東京ー大宮間がパンク寸前ですし、JR東海に与えることのできる打撃の大きさに比べたら、もののほどではないという判断もあるのかも知れませんね。
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