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かつては、お茶の間で家族揃ってテレビを見ている間に、ヌードやベッドシーンが出てくると何となく気まずい雰囲気になったものです。懐かしいですね。
近年では、これに代わって、脱毛業界による、盛んな脱毛エステのCMが、家族でテレビを見ている視聴者に不快感を与えているようです。こういったCMは、コンプレックスを煽るために、むだ毛が生えていたり毛深いことを、恥ずかしいことであるかのように遠回しに表現します。
しかし、家には年頃の娘がいて、正にムダ毛に悩んでいるかも知れないのです。こうした多感な時期に、こういったCMを家族の前で見せられる思春期の女の子の心情は、本来は配慮されるべきものです。
突如として流れてくる「ムダ毛恥ずかしいよ」「脱毛しようよ」というCMに堪えかねて、テレビのスイッチを切ってしまったり、プイッと自室に去ってしまう女子高生や女子中学生がいるのも、無理もない話でしょう。こうして、家族団らんはぶちこわされ、そして、団らんの時間そのものが減っていってしまうのです。
企業が法律の範囲内で何を宣伝しようが自由ですが、
反対に、公共広告機構(AC)などが「ムダ毛だらけの私も、本当の私。恥ずかしくない。堂々と生きる」みたいなイメージ広告を放映して、バランスを取ることが望まれます。
は編集部のオススメ記事です。