満員電車で恐ろしいのは、列車の揺れです。全員がつり革や手すりにつかまれる状態でない中、急ブレーキで列車が大きく揺れて、となりの人にぶつかったり足を踏んだりしたらトラブルにつながります。実際、ものすごく急停止をされて、何人か転んでしまうということも、しばしば目にします。 しかしこういうときも、車内放送は「停止信号です。しばらくお待ち下さい」などとあっさりしたものなのです。おいおい、こっちは大変なことになってるんですけど? どうして一言も謝罪の言葉がないのでしょうか。「急停止、大変失礼いたしました」とは滅多に言わないのです。 ひとつには、車掌と運転士の人間関係があるでしょう。車内放送は車掌が行っていますから、急停止についてあれこれ言うと、間接的に、運転士を責めてしまうことになります。日本的職場の人間関係で、これは大変しにくいというのは分かりますが、納得はできませんね。 近年、バスだけでなく電車にもワンマン運転が増えてきていますが、 この場合は、急ブレーキで客を転ばした運転士自身が、車内放送をしています。この場合は、絶対に謝って欲しいですね。しかし、本人は座っているから、急停止の揺れがどれほどひどかったのかを実感できて居ないのかも知れません。