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人の悩みを売る、読売「人生案内」購読有料化

 
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 新聞各社のサイトは、会員登録をしないと読めない有料記事を増やしつつあります。そんな中で、読売新聞社のサイトの人気記事「人生案内」が、「読売プレミアム」と称する有料会員にならないと読めなくなったことが、一部の読者に波紋を呼んでいるようです。

 「人生案内」は、読者が投稿した自分の悩みに対して専門家が答えてくれるという簡単なものですが、内容が重い質問が多く、専門家の叱責するような回答にも味があり、短文ながら一つの短編ドラマさながらで、ファンが多かったようです。

 現在、読売新聞のサイトでは、「読売プレミアム」に登録しないとこのコーナーが読めなくなっていますが、サイトのトップページでも「人生案内」の見出し(つまり、悩みの要約)でリンクを設け、いわば人生案内で積極的に釣って「読売プレミアム」の会員を獲得しようとしているように見えます。

 この手法には、賛否両論あるものと思われます。悩みを投稿する人は、無料で相談に載ってもらえるのと引き替えに自分の悩みを公開されてしまうわけですが、その対象が「不特定多数」から、少なくとも「本誌購読者と有料会員」にまで限定されます。

 一方で、真剣に悩んでいる人の悩みをいわば「商材」にして、
それどころかそれをエサに有料会員を増やそうという行為は、相談者の感情を踏みにじるものではないかという見方もあります。悩みと回答を公開すること自体は、「同じ境遇の人の参考になれば」という大義名分が立ちますが、有料会員獲得のために利用するとなれば、人寄せのための見せ物だといわれても仕方がないからです。

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