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コストパフォーマンス 意味 近年の誤った使い方

 
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 「コストパフォーマンス」という言葉が乱用されています。「コスパ」などという略語まで登場する始末で、ハッキリ言って世も末です。「ここの店のカレーは安いのに量が多い」とか「この下着は安い割に着け心地がいい」とか、そういう事柄に「コストパフォーマンスが良い」という表現をするのは、滑稽でさえあります。

 まず、「コストパフォーマンス」は「良い/悪い」ではなく、「高い/低い」と表現するべきものです。「コストパフォーマンスが良い」というのはそれ自体で間違っているとも言えるのです。

 次にこの言葉を使う場面ですが、近年乱用されている場面の多くは、単に「割安だ」と言えばすむもので、英語に言い換えれば「リーズナブル」が適当です。ちなみに、「コストパフォーマンス」も英語では通常は「cost-benefit」と表現することが多いようです。

 コストパフォーマンスの正しい意味は、日本語では「費用対効果」です。モノの値段に言うのではなく、投資した金額に対する効果を言うことが多く、製造業や通信などに関わりの深い、どちらかというと日常生活では使わないはずの言葉なのです。

 小難しい言葉を使わずに、
「安いね」の一言で済ませるような、さっぱりした人間になりたいものですね。

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