郵便物で、相手方が用意していた封筒やハガキなどに印字された「行」の文字は、「御中」「様」などに訂正して出さなければならない、訂正するのが礼儀だとされています。くだらないマナーのようですが、日本人らしい奥深さだとも言えます。 このような習慣を知ること自体も、就職活動が初めてだったという人も少なくないでしょう。それどころか、正に就職活動の最中にそのことを知ったため、ある時点より前の郵便物は「行」のまま出してしまったという人もいるかもしれません。 「御中」に治さなかったからと言って落とされたり、内定が取れなかったり、内定を取り消されたり……といったマイナス評価はあるのでしょうか? 採用に対する考えも企業により様々なので一概には言えませんが、一つだけ言えることがあります。それは、 そんなことが採用・不採用に影響するような会社は、勤める価値がないということです。 ですから、学生の方は逆に会社をより分ける意味で、わざと「行」のまま郵便物を出して、それで落とされるなら結構、そんな会社は願い下げだ、とする戦略もまた良いかも知れません。