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鉄道事故 なんでいちいち「人身事故」というの?

 
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 定時性を売りにした鉄道のダイヤが乱れると、大変迷惑しますね。鉄道に遅延が生じる原因の大きな一つが「人身事故」です。たいていの場合は、「飛び込み自殺」を想像するでしょう。

 別に「事故」とだけ言えば良いのに、鉄道会社はどうして、遅延の原因をアナウンスするときにいちいち「人身事故」という言い方をするのでしょうか?

 人命がかかっているから、ダイヤに影響が出てもやむなしという印象を与えることが一つの目的でしょう。しかし、もう一つはやはり、「飛び込み自殺」を連想させることで、「鉄道会社側も被害者である、鉄道会社に責任がある遅延ではない」ということを暗に主張しているのだと考えられます。

 飛び込み自殺でなくとも、線路への転落事故や、踏切内の立ち入りによる事故も結局は人身事故になりますし、この場合も鉄道会社には責任はないことになりますので、同じことでしょう。

 近年ではスマートフォンを操作しながらプラットフォームを歩くことで、
接触や転落などの事故が起きやすくなっています。駅で歩きながらスマートフォンを使うのは慎み、列車の定時運行に協力しましょう。

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