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被害妄想にかられ、すぐ食ってかかる友人が嫌い

 
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 すぐに被害妄想にかられて、食ってかかる人は、性格が悪いのではありません。これまでの人生に於いてワリをくってきた、可哀相な人なのです。

 生まれてからずっと、ワリばかりくってきた、そういう人生を想像できますか。人間は、反復によって学習しますから、悪いことが続くと、「悪いことはずっと続くものだ」と学習してしまいます。

 このような人は、たまたま自分に不運が回ってきても、それを単なる偶然とは捉えません。例えば、店員さんが料理を運んできて、うっかりこぼしてしまい、その人の服にかかってしまったとします。何人もいる中でたまたまその人にかかっただけなのに、このタイプの人は「わざと、私にかけた」と考えてしまうのです。ですから、人の何倍も怒ります。何もそんなに怒らなくても良いのに……というくらい。

 周りの人からすれば、「たまたま、あの人にかかった」どころか、「よりによって、あの人にかかった」と言いたいくらいですね。

 当然、こういった人は感じが悪く、周囲に不快感を与えますが、
いちいち不快に感じていたら身が持ちません。こういうときは、「たまたま」と考えず、「ああいう人が、世の中の不運を一身に引き受けてくれているおかげで、私が幸せでいられるんだ」と感謝の気持ちになりましょう。

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