ホテルマンといえば、フロント係にしろベルボーイにしろ、いつもカッチリと正装していて清潔感があり、礼儀やマナーも身についていますから、昨今のチャラチャラした若者と比較とするととても好感を持て、結婚を考える女性だけでなく、その親御さんにも印象が良い人気の職業です。

　良きにつけ悪しきにつけ、ホテルの従業員（あるいは、経営者一族の場合もあるでしょう）と結婚する場合には、当然、結婚式や披露宴もそこで行なうことが前提となってきます。そしてまた、親兄弟を含めて何かとそのしがらみは続きますので、ホテルにあまりこだわりがない場合はよいですが、今後はそのホテルをひいきにしなくてはならないということは念頭に置く必要があります。

　ホテルで働く人たちは勤務時間が不規則で、特に土日に休めない職業でもありますので、子連れで家族旅行などといった場合には、スケジュールが限られて来ますので注意が必要です。

　また、ホテルは接客第一の商売なので、接客上の ストレスが溜まります。そういったストレスを家庭内で発散するような性格でないことを十分に見極めてから、結婚を決めましょう。

　ホテル業界は大変競争が激しく、設備産業という面と、労働集約的産業という両面を持ち合わせています。この場合の「設備」とはホテルの建物そのもので、その老朽化と建て替え問題はホテル自体の存亡に大きく影響します。先行きの不透明感が強い業界だということも念頭に置く必要があります。