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ボロ雑巾のように捨てられた!と思ったときに

 
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 「ボロ雑巾のように捨てる」とは、良く言ったものです。ただ捨てるのではないのです。雑巾のように、汚いところを散々拭いて、ボロボロになるまで酷使する。その上で、捨てたということです。

 繰り返しになりますが、「捨てる」だけではない。「捨てる」以前の、ボロ雑巾のように使う行為そのものが、ひどいわけです。それも、ボロボロになるまで使い込む。普通人間は、それだけ我慢し奉仕してくれば、最後には何か感謝され報われることがあるのではないかと考えるものです。しかし、結末は、ただ捨てられるだけ。悲惨以外の何ものでもなく、まったくひどい仕打ちとしか言いようがありません。


 ボロ雑巾のように捨てられる、一つの例は、労働です。ブラック企業とされる労働環境もその一つでしょう。また、近年、原子力発電所での労働もその一つであると指摘されています。散々酷使し、体がへたり、使い物にならなくなったらクビにする。雑巾もボロになったら捨てられる、ということです。

 もうひとつは、言わずとしれた恋愛です。この場合は、ブラック企業のように捨てた側に「ボロ雑巾のように捨てた」という認識があるかは微妙です。概して、ふられて捨てられた側が「ボロ雑巾のように捨てられた」と一方的に感じるものだからです。それまでさんざん尽くして来た、信じていた男に捨てられる。これは、大変切ないもので、歌や映画にもうってつけのストーリーとなり得ます。しかし、「我慢して尽くせば、いつか報われる」という考え方そのものが甘かったのであり、人を見る目がなかった自分の責任でもあります。

 こういうときには、こんなことわざを思い出して下さい。
「捨てる神あれば拾う神あり」。ボロ雑巾を拾ってくれる人が現れるかも知れません。

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