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「領収証」が正しく「領収書」が誤りな理由

 
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 「領収証」と書く場合も「領収書」と書く場合もあり、辞書を見てもどちらも正しいかのように思えますが、「領収証」が正しいと考えられる根拠があります。

 「見積書」の場合は、「見積証」とは書きません。これは、「見積書」が、見積そのものが記載されたものであって、見積をした証拠の書類ではないからです。

 同様に、「請求書」も「請求証」とは書きません。これは、「請求書」は、正にこの書類によって請求を行っているものであるからです。請求を行った証拠の書類ではないのです。

 一方、「領収書」の場合は、このように書くと意味不明なことが分かります。領収書を以て領収しているわけではありません。領収書は、領収したことの証拠としての意味合いが大きく、いわば「領収証書」であるわけです。卒業証書と一緒ですね。「卒業書」とは言いません。

 ですから、「領収証」と記載するのが正しいと考えられます。


 ちなみに、「納品書」の位置づけは微妙ですが、こちらについては納品書の意味 納品書とは 納品書の存在意義」もご覧下さい。

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