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クルマを駐車場に入れるのが苦手という人は案外多いものです。駐車場でのたくたと何度も切り返しながら苦労している人はたくさんいます。日本では、バックで駐車スペースに入れるのが一般的ですから、これを難しいと考える人がいるのは仕方ないかも知れません。しかし、一向に上達せずに、一生ずっと「バック駐車が苦手」から脱却できないのは問題です。
こういった人は、まず「どうしてバックで入れなくてはならないのか」を理解していないことが多いのです。四輪操舵でない限り、クルマの後輪は、向きに関する限りはただ引きずっているだけです。前向きに走っている場合でも、後輪は、前輪が通った場所を通るわけではないのです。これが、角を曲がるときの「内輪差」であり、後輪で人を巻き込みやすい理由です。
ですから、よほど前が広く空いていない限りは、後ろから入れない限り、駐車スペースに真っ直ぐにクルマを止めることはできません。それどころか、内輪差でとなりのクルマにぶつかってしまうでしょう。
クルマがバックで通ることができる軌跡は、前進するときの軌跡と同じです。
ですから、理想は、その駐車スペースに停めたとして、でるときに通るのと全く同じ軌跡を描きながら入れれば、切り返さずに入ります。そして、これは駐車のためバックにする前に一旦停まる位置と向きがとても重要で、出るときの軌跡上にのった位置に、その向きで停めて、バックを始めるのが肝腎なのです。
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