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鉄道マニアの分野が細分化されていて、「乗り鉄」「撮り鉄」など興味の分野がそれぞれ違うと言うことが、近年になって知られてきています。
以前は「セルフ車掌」という分野がありました。これは、乗客として列車に乗っていながら、「次は~、新橋~、新橋~、地下鉄銀座線・都営浅草線はお乗り換えです」などと車内放送のようなことを(時に大声で)口ずさむという趣味です。ドアの開け閉めや、発車に当たっては指さし呼称もしてくれます。
一見ちょっと怪しい人なので怖いかも知れませんが、他の乗客にとっても案内をしてくれているので、ありがたい存在と言えるかも知れません(デタラメを言っていたらこまりますが)。
しかしこのようなセルフ車掌を多く見かけたのは、まだ車内放送が自動音声化されていなかった頃です。車掌の仕事と言えば、「次は、品川~、品川~」という案内放送という印象が大きかったのです。大人になったら車掌さんになりたい、という鉄道少年たちは、セルフ車掌に興じていたのでしょう。
今は、案内放送は録音されたものなので、
車掌がしゃべることはあまりありません。時代とともに、車掌の仕事も変わり、そしてセルフ車掌が消えていくのですね。
は編集部のオススメ記事です。