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北綾瀬という場所をご存じですか。東京の地下鉄路線図を見ていると、東京メトロ千代田線の終点のように描かれています。北千住、綾瀬、北綾瀬の順ですね。
しかし、誤解してはいけません。北綾瀬は、千代田線の駅のように見えて、千代田線ではありません。これは、千代田線の支線、通称「北綾瀬支線」というシロモノなのです。
間違えてはいけないのは、分岐ではなくてあくまでも支線であるということ。
つまり、
千代田線に直通する電車はなく、100%、綾瀬駅での乗り換えが必要なのです。しかも、乗り換えはホーム先端部にとってつけたような、切欠ホーム。降りたホームの反対側で乗り換える、なんていう便利なものではなく、千代田線の前の方に乗っていなければ、けっこう歩かされてしまいます。
電車の本数も、1時間に4本と、都会にあっては、ないも同然のレベルで、バス以下です。
それでも利用されているのは、もともと北綾瀬駅付近は、陸の孤島で、営団地下鉄の車両基地を作る見返りとして、住民の要望で、旅客輸送をおこなっているというものなのです。つくばエクスプレスの青井駅・六町駅が完成しましたので、今、その役割は以前に比べると低下していますね。
マンションの広告などでも、「北綾瀬」が最寄りであれば、甘い文句が書いてあっても、現実はこうです。ましてや、都心に直通のようなことが書いてあれば、それは不当表示。千代田線に乗るためには、15分に1本の電車を待って、綾瀬で乗り換えが必要、ということなのです。
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