企業では、新入社員の研修と称して、一定期間、飛び込み営業をさせることがよく行われます。おかげで、街に事務所をかまえていれば、4~7月頃を中心に、やたらと色んな会社の「新入社員」と名乗る営業マンが、入れ替わり立ち替わり、「エリアの担当になった」「お役に立ちたい」などと言って、飛び込んできます。 これは一体、何なのでしょうか? 飛び込み営業そのものも迷惑な存在ですが、それ以上にこの「新入社員の研修」はタチが悪いものです。全然関係ない第三者を、研修のダシに使っているのですから当然です。そんなことが許されるはずがありません。 ですから、新入社員の諸君。もし君が、研修の一環として飛び込み営業をさせられているのなら、客先では「失礼します!研修のダシに使わせて頂いてすみません。株式会社○○、新入社員の○○と申します」と、詫びを織り交ぜた挨拶をするべきです。 逆に、こういった新入社員による営業を受ける側になったら、 「人をダシに新入社員の研修をしてるのか、お前の会社は。相手させるなら金をよこせ!」と怒鳴りつけて追い出しましょう。 酷なようですが、このような第三者を巻き込んだ人材育成が許されるわけがないのです。新入社員が、次々と「研修のダシに使うなと怒鳴られた」と営業日報に書けば、会社も考え直し、悪しき習慣が改められる日がくるかも知れません。