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転勤の断り方、正当な転勤拒否

 
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 サラリーマンに転勤はつきものです。転勤こそが、サラリーマンの、こと正社員の悲哀そのもので、中には単身赴任せざるを得なかったり、離婚協議に発展するような例もあるでしょう。役人であっても、幹部候補ほど転勤は不可避です。

 4月から○○に行ってくれ、急にいわれても心の準備もないですし、対応できないこともあるでしょう。こんなとき、拒否することはできるのでしょうか?

 出世をあきらめるのであれば、たいていの場合は拒否できます。会社側が拒否に応じる義務はありませんが、社員の側にも拒否する自由自体はあります。最終的には、職を賭することになります。会社側は、「この転勤に応じられないなら、職務命令に従わないということで、労働契約に反するので解雇」という立場です。社員の側は「どうしても転勤させるなら、会社を辞める」ということです。しかし、これは極端です。会社の側が、意図的にリストラしたいと思っていなければ、ここまで発展することはないでしょう。その代わり「会社に忠実でない」「イヤなことを引き受けない」ということで、出世には影響します。

 逆にいえば、出世街道から外れて、昇進などどうでも良くなっている人にとっては、怖いもの無しなのです。

 転勤を断る理由ですが、「イヤです。私は社畜ではありません」というのが本音でしょう。しかし、例えウソと分かるウソでも、口実はつくろうべきです。一般的に正当な理由として受け入れやすい、転勤拒否事由というものがあります。

 まず、業務面に着目したもの。「今、担当している顧客に対して、中途半端なことをしたくない」「現在の業務は私でないとできない」「転勤先の仕事は、私にはこなせる自信がない」などです。

 一方で、私的なことを理由にする方法もあります。「家族の介護がある」はその定番ですが、
極めつけは「宗教上の理由」です。信教の自由をタテに、法廷闘争も辞さない構えを見せましょう。ただし、出世の道は絶たれます。

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