友達は、いた方がいいし、多い方が楽しいというのは事実ですが、反面、それは個人の自由です。別に、友達がいなくたって構わないし、それでいいと考える人が居ても、ちっとも不思議ではありませんね。タモリは番組「笑っていいとも!」の中で「友達なんかいなくたっていいんだ」という発言をしていましたが、さすがの達観した発言に感心した視聴者も多いはずです。 むしろ、現代の若者は「友達作らなきゃ」とか「私は友達が少ない方だから」とか、そんなことばかり考えて、「友達作らなきゃ症候群」とも呼べるものにかかっている状態です。友達とは、そんな強迫観念で作るものではありません。 「友達がいないこと、友達が少ないことは、別に恥ずかしいことではない」ということを、みんな肝に銘じるべきなのです。それも生き方。友達というのは、作るのにも維持するのにも時間というコストがかかります。常に人と一緒にいるのが好きならおのずと友達は増えますが、その分、一人で何かを練習したり、一人で何かに打ち込む時間の方は削られていきます。趣味や生き方をどちらに重きを置くかという問題なのです。 友達がいないことと、社交性に欠け、適切なコミュニケーション ができないこととは異なります。本人も、周りもそれをきちんと区別することが大切ですね。