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不妊夫婦の苦しみ理解し、適切な気遣い・いたわり・付き合いを

 
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 不妊というのは、人生の三大不幸の一つに数えられる辛いものです。ですから、私たちは子なし夫婦や不妊治療をしているようなカップルに対しては、よくよく注意して対応する必要があります。時折、「はれ物に触るようにするのはかえって失礼」とする考え方をする人を目にしますが、これは当たっていません。相手にそれと分かるくらいに配慮するのが正しいと言えるでしょう。

 不妊の人たちも、現状を受け入れて、何とかあきらめて生きていこうと前向きたらんとする人が大半です。しかし、彼女たちが苦しいのは、自分たちよりあとに結婚した友人・知人・兄弟などが、先に子どもを授かることです。「後から来たのに、追い越され」、これが何より辛いわけです。おまけに自分たちは治療のために何百万円も使っていて授からず、あとに結婚した人が何の苦労もなくひょひょいと妊娠・出産する、これは耐え難いほど残酷なことですが、避けることができません。

 二人目不妊も同様です。一人目は先に産んだはずなのに、後になってから一人目を産んだ「後輩ママ」が、次々に二人目・三人目を産んでいく。こうして、追い越されていくのです。不妊の人にとって、「人生とは、追い越されること也」とは良く言ったものです。ここのところをきちんと理解して、接してあげる必要があります。

 具体的には、辛いのは良く分かる、可哀相だ、良く耐えていると、なぐさめて、
また褒めてあげるのが理想です。しかし、うわべだけで言うのでなく、彼女の苦しみを分かち合う気で本気で受け止めて接さないのであれば、かえって反感をかうだけです。

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