世の中は、順境と逆境を生きている人がいて、不公平です。その最たるものの一つが不妊で、欲しくもないのにポンポン産まれる人がいる一方で、大金を払って不妊治療をしても一向に授からず妊娠できない人がいるのも事実。だからといって、妊娠するのが悪いことではないので、報告はするべきですね。

　しかし、一緒に不妊治療の情報交換をして励まし合った二人や、先に結婚したのに不妊で妊娠できず悩んでいる親友に対して、自分が妊娠したことを伝えるのは、気が重いのは当然です。かといって、いずればれることなので隠しておいても仕方がないし、よけいに後でまずいことになります。

　さて、これには王道があります。不妊治療中の人は、他人の妊娠に敏感で、妊娠の報告をいつされるかとビクビクしているので、はっきり言って、言わなくても分かるぐらいです。ですから、妊娠を伝えるときにも、「○○ちゃーん、ごめん、私、報告があるんだ」と切り出せば、「妊娠したの、おめでとう」と言ってくれることでしょう。そのとき、謝る筋合いはないのですが、ひたすら「ごめんね」「ごめんね」と謝っておきましょう。

　これで人間関係にヒビが入るかどうかは、 伝え方にかかっているわけではありません。そのお友達がそのまま子なしで一生を送ることになったら、どのみちお友達は卑屈になり、子連れとの付き合いは避ける傾向となります。あなた自身も子育てで忙しくなり、その後はママ友と付き合うようになりますので、どのみち、早晩、友達とは言えない状態になることでしょう。