就職浪人・就職留年という無謀な賭けに走る学生たち [就活虎の巻]
浪人というのは元来は恥ずかしいことで、大学受験における「一浪」でさえも、かつては恥でした。しかし、いつの間にか一浪ぐらいは当たり前の世の中になり、浪人していないことを「現役」とまで言うようになったのです。
受験勉強であれば、勉強期間が長くなればそれだけ、有利になるのは当然です。ましてや、高校の3年間、部活に打ち込んでいて勉強していなかったのなら、浪人した方が合格率が上がるのは自明の理と言えます。
ところが、就職活動となるとまるで事情は変わってきます。まず、第一志望の会社を受けて不採用だったからといって、浪人して1年後に受けて採用してもらえるなどあり得ません。会社の方の立場で考えてみれば当然です。すると、どうでしょう。就職浪人をするつもりなら、1年目は、浪人の時に受ける会社を温存しておかなければならず、希望の会社全てにエントリーしないようにする必要があります。
就職浪人は、「現役の時にどこの会社にも採ってもらえなかった売れ残り」という感じがしますので、企業としても手を出しにくいと言えます。ですから、浪人ではなく留年という形を取り、次の年にも「新卒」扱いで就活を繰り返そうとする人が居るようです。わざと単位を落とすことにより留年しても、企業側は「就活で落ちたからわざと留年した」とまでは分からないだろうということです。
しかし、そうやって企業を騙すためには、Facebookなどで就活の様子を全く書かないように気をつけなければなりません。そもそも留年自体が印象の良いことではありませんし、企業の方も「就職留年ではなかろうか?」と勘ぐってきますから、これも賢明な作戦とは言えないのです。
大学院に進学して二年後に就活しようとする人もいるようですが、
大学院卒は専門家と見なされるため、採用分野や、採用後の配属分野などが限定されるため、将来性を狭めることになります。
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