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普通の日本人なら、神社にお参りに行くなど、正月のただ1回と、たまたま旅行で観光地の神社を訪れたときぐらいのものです。それに加え、子育て世代だと、お宮参りや七五三が加わるくらいでしょう。
その程度の信心で、御利益があると考えるのは図々しいにもほどがあるのですが、逆に何か悪いことが起きたときに「初詣に行ってなかったからバチが当たったのだ」と考えるのがイヤなので行っておくというネガティブ派が大半なのではないでしょうか。
元来、宗教とはこのような「脅し」によって成り立っている側面が多いので、これはある意味当然のことです。古来文明では、神とは「恐ろしい」存在であり、願いを叶えてくれるための存在ではありません。神が怒ったから、嵐が起きた、地震が起きた、と考えるわけです。
そう考えると、初詣に行って賽銭をあげておかないと、神が怒るかも知れないので怖いですよね。
宗教とは、人間のこういう心に付け込んで成り立っています。しかし、
断じて「バチ」なんて存在しません。人間の心が、悪いことを「バチ」だと考えるようにできているだけです。
克服しなければいけないのは、そのような馬鹿らしい考え方であり、何か起きたときに初詣しなかったことを後悔するような心の弱さなのです。
は編集部のオススメ記事です。