12月24日の深夜に、トナカイがひくソリにのってサンタクロースがやってきて、煙突から忍び込み、靴下の中にプレゼントを入れて帰って行きます。早く寝た、よい子にだけ。これが、日本におけるクリスマスのお約束です。 サンタクロースにおねだりするプレゼントの内容は、なぜか事前に親に告げておかなくてはなりません。紙に書いて靴下に入れておくのでも良いですね。なぜなら、サンタクロースの正体は、親だからです。ですから、途方もないプレゼントをおねだりしても、所詮はムダ。 こうして、親はサンタクロースを装って我が子にプレゼントをあげるのですが、子どもが幼稚園や小さいうちは良いでしょう。しかし、一体、何歳になるまでこんなことを続けるべきなのでしょうか? 大切なのは、やめるときは、サンタのフリをするのとプレゼントをあげるのを両方やめなくてはならないことです。子どもが大きくなったからと言って、もう、サンタはいないと白状し、親としてクリスマスプレゼントをあげるのは、理屈が通りません。それなら、幼少の頃から、サンタのプレゼントとは別に、親としてのプレゼントもあげ続けるべきだったでしょう。 サンタという猿芝居も、プレゼントをあげるのも、12歳が目安です。 13歳になれば、日本では中学生、外国でもティーンネジャーと呼ばれる、別のステージに入ってきます。クリスマスプレゼントは子どもだけのもの。いつまでもずるずるとあげ続けると、物乞い根性が付いてしまい、結果として本人のためになりません。