今も昔も、デートに誘う基本中の基本は、まずは食事に誘うことです。美味しい食事をと時間を共有しながら、ゆっくりとしゃべることができ、また、「ものを食べる」という人間の最も生物らしい行動をお互い見せることで、気を許しあうことができます。 しかし、口べたな人は、「会話が途切れたらどうしよう」「話が続かなくなるのが怖い」ということで、食事に誘うのを避け、映画や美術館などでのデートに逃げる傾向があります。しかし、映画を見て「はい、サヨナラ」なのでしょうか? 結局、その後食事ぐらいは共にしたいものですね。 会話のネタ切れを心配する人に共通するのは、話には落ちがなくてはいけない、面白くない話はしてはいけないという強迫観念です。こういう人は、会話をするときに自分の話をせず、相手に質問ばかりしています。これでは、相手の会話力に依存していて、もし相手が余りしゃべらない人だったらアウトですね。 インタビューではないのですから、会話の基本は自分がしゃべることです。 そして相手がしゃべってきたら、それを真摯に聞く。自分の話を聞いていると相手がしゃべりたくなってくる、というのが会話力の証なのです。そういう話し方ができないのでは、恋愛はおろか、人付き合いをしていく資格がありません。