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葬儀で「ご愁傷様」、口ごもって言わねばならない!?

 
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 挨拶というのがシチュエーションに応じていろいろあります。朝に人に会ったなら「おはようございます」お礼をいわれたら「どう致しまして」ですね。

 葬式や通夜など、葬儀の際に遺族に会った場合の挨拶は、「この度はご愁傷様でございました」です。ところで、この発音が意外に難しいのはご存じですか。一説によると、この決まり文句は流ちょうにはっきりと発音してはならず、語尾に至っては口ごもってモゴモゴと消えるように発音し、はっきりと言ってはいけないそうなのです。

 葬儀に意気揚々としているのはおかしいですから、悲しみのあまり、言葉に詰まって最後は声にならなかった……そういうことを表現しているのかも知れません。

 その他にも、香典を包む際にはピン札は「まるで死ぬのを待って用意していたようだから」ということで不可ですし、
通夜に礼服で参列するのも同じ理由から本来は不可とされます。不幸を聞きつけ、とるものもとりあえず駆けつけた、という建前だからです。冠婚葬祭というのは、こんな変なしきたりだらけの世界です。バカバカしいとは思いますが、やはり「この度はご愁傷様でした」も、ちゃんと口ごもって言ってあげたいものですね。

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