受験というのは受かる人もいれば落ちる人もいるわけですから、友人同士でも合格・不合格と分かれてしまい、まさに悲喜交々。合格発表日を境に、友人関係が気まずくなるのも、受験シーズンの風物詩と言えます。

　自分は志望校に合格したものの、友人は不合格だった。こういったときには、どのようにしたらよいのでしょう。なぐさめようとか、元気づけようとか、そういうことを考えるのは、思い上がりもいいところです。合格した張本人が、落ちた友人をなぐさめるなんて、いかに残酷であるか考えたことがありますか。

　優しい友人は、「ありがとう」と言うかもしれませんが、それでも心は傷ついています。そっとしておいてあげるのが一番なのです。なぐさめや励ましのメールなんて不要です。

　そして、卑屈になったり、当たり散らしたり、妬みを言ってきたときには、 そっと受け止めてあげるのが一番良いのです。相手の言うことを否定せず、そうだねそうだね、と繰り返します。本人は、入試によって自分を否定されたか、神に見放された気持ちになっているはずです。