先日、人気テレビ番組「アメトーーク！」で富士山好きなお笑い芸人が集まる会が放送されましたが、カップルはぜひ富士山に一緒に登るべきだというような議論がありました。

　これは尤もなことで、特に、出会い系や結婚情報サービスなどで知り合い短期間で結婚を決めようとしているカップルにはお勧めです。

　なぜなら、人間の真価とは、苦難に直面したときにこそ問われるからです。遊園地やレストランでデートしていても、楽しいばかりで、相手の本性は分かりません。そんなところは、誰と行ったって楽しいに決まっているからです。しかし、結婚して共に歩む人生は、楽しいばかりではありません。むしろ、病気、ローン、親の死、転勤、不妊、事故、死別など、人生とは苦難の連続です。

　そんな時に、どのようにそれを乗り越えていけるのか、ここが大切なのです。もしかすると、人に当たって、人生を投げてしまうような、とんでもない人かも知れません。

　富士山は人生ではありませんが、瓦礫の山で8合目あたりからは大変きつくなり、高山病の可能性もありますし、登頂を断念して引き返すかどうかの判断や、きついときの励まし合いなど、何を取っても、人を見極めるには絶交の場です。

　これからは、成田離婚ならぬ、富士山離婚、いや、富士山離別の時代かも知れません。一緒に富士山に登ることで、女は男の、男は女の真価を見極めて下さい。