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独身女性がマンション購入 リスクとデメリットだらけ?
最近では、独身女性がマンションを購入するケースが増えているといいます。その理由のひとつは、晩婚化であることは疑いがありません。そしてもうひとつは、女性でも住宅ローンを借りやすくなったことです。なぜなら、少子化と非正規雇用の拡大によって、貸す相手がいなくなってしまった銀行の住宅ローン部門は、しかたなくそれ以外の層を開拓していくしか生きる術がないからです。
それを見越して、単身女性向き新築マンションは大量に売り出されています。こういったマンションをローンで買うことのリスクとデメリットを、きちんと理解している人は果たしてどれだけいるのでしょうか?
いつか結婚したとしても、「そのときは貸せばいい」なんていう甘い考えは捨てるべきです。販売業者は「想定家賃・利回り」を良く見せようとしますが、新築マンションは、よほど値切って購入しない限り、家賃でローン返済・管理費・修繕積立金・固定資産税などの全てを払いきることは難しいと、相場が決まっています。加えて空室の時期も出ますから、毎月にならしたらまず赤字になる可能性の方が高いでしょう。
結婚して専業主婦になったとき、その赤字を埋めるのは、自分のなけなしの貯金か、旦那の稼ぎです。つまり、お荷物になるようなマンションを所有していること自体、結婚に不利で、せっかくの出会いと結婚のチャンスも相手が敬遠してしまうかも知れません。
ましてや、「結婚したら売ればいい」は大変危険です。
ローンの残債よりも高値で売れる物件はほんの一握りです。不動産屋への仲介手数料も100万円近くかかりますから、結局「売る」ためにも、さらに貯金を取り崩さねばならぬハメになります。
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