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マンション共用部分の節電 資産価値や賃貸を押し下げる

 
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 マンションの管理組合とは、運命共同体のように見えて実は個々に考え方が異なっており、些細なことでも意見が割れて、紛糾しやすいもろい共同体です。管理費を安くしたいというのは誰でも共通した意見ですが、「共用部分の節電」などによって管理費を節減するのは、意見が分かれます。

 せっかくある照明を間引いたり、消灯時間を長くしたりすると、当然ながら暗くなります。まずマンションの資産価値を押し下げます。

 賃貸に出している住戸からすれば、入居者が入れ替わり募集のタイミングになると、希望者が現地を見に来るわけですが、廊下や共用玄関が薄暗いのでは、借り手が付きにくくなります。従って、家賃の下げ圧力になります。

 加えて、中古で売りに出す場合にも、同じような理由から、買い手が付きにくくなります。そうすると値引きせざるを得ず、こうして安値で売買されるようになればそれが前例となり、以後の取引相場も下がってきます。

 節電はよいことですが、マンションを資産としてみた場合には、
安っぽくなるような節約は極力避けなくてはいけません。しかし、中古で売るつもりも貸すつもりもない所有者は、そんなことを気にしませんから、利害が対立してしまうのです。

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