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歯医者はなぜ、医師でなく歯科医なのか?

 
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 内科も眼科も整形外科も皮膚科も、医師は医師であり、職業は医者で、医師免許を持っています。しかし、歯科だけは、「歯科医師」ですし、歯医者だけは「病院」とは呼びません。医学部でなく、歯学部で学びます。

 果たして、私たちの体の中で、他の部位に比べて歯だけはそこまで異質で毛色の違うものなのでしょうか? なぜ虫歯を治すのは、医師でなく、歯科医師として区別されているのでしょうか?

 これはもう、実務上の都合といわざるを得ませんね。外科手術を除けば、大抵の診察は2~3分で終わるものです。一方で、歯の治療については、患者一人の治療に、何十分もかかり切りになります。要するに、歯科の治療は、その他の部位の治療に比べて非常に効率が悪いのです。もちろん、癌や脳外科の大手術もありますが、そういうのは件数は少ないです。それに比べて、歯の治療は日常的で、件数が多く、ほぼ誰でもかかるものです。

 歯の治療を医師にやらせていたら医者が何人いても足りなくなります。1時間あたりにみられる患者の数も少ないので、収入という面からも効率が悪く、もし歯学部が医学部の1部門であれば、医学部を出て「歯科」を選ぶ人は少ないでしょう。

 例外的に、口腔外科だけは、歯科医師の免許で
標榜できることとなっており(正確には歯科口腔外科)、わが国において口腔外科のほとんどは歯科医師であり医師は少ないようです。

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