豆腐屋は、工場を兼ねているという点で、ほかの純粋な小売店としての地域零細商店とは一線を画するものです。造り酒屋や、畳屋（表具店）などがこれに当たりますが、豆腐屋はこのご時世で地元商店街の衰退にあっても、比較的良く残っています。

　商店街では、酒屋や米屋はコンビニになり、電気屋はエアコン工事屋に成り下がって、その他の業種はどんどん消えていきました。そんな中、豆腐屋は、近くのコンビニやスーパーに豆腐を提供することで活路を見出してきました。

　豆腐屋と結婚するに当たっては、父親の職を次ぐという決断をした職人気質の男性との結婚ということになりますので、とにかく職人のあしらい方について良く心得ておく必要があります。また、義父が大きな権限をもった形になるので、嫁・舅と関係についても、事前に一定の覚悟が必要でしょう。

　メリットは何といっても新鮮で美味しい豆腐や、油揚げ、がんもどきなどが一年中食べられることでしょう。デメリットは、食事がそれらに偏りがちな点と、家全体が早起きになるということです。

　豆腐は手軽に大豆を取れるヘルシーな食材として、これからも人気を 堅持していくことでしょう。近所の居酒屋などにも提供できるようになれば、商売の繁盛の余地もありますし、創意工夫を凝らせば波乗りジョニーの二匹目のドジョウも待っているかも知れません。