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3人目不妊とは? 他人を傷つけデリカシー皆無の言葉
不妊に悩むカップルが増える中、「二人目不妊」という言葉が定着してきました。夫婦は二人なので一組から子供二人が生まれなければ人口が減ってしまいますから、二人欲しいと考えるのは人情でしょう。
しかし、市民権を得ていない言葉に「三人目不妊」というのがあります。これは、他の人からはほとんど理解できない世界です。二人いれば十分だし、どう考えても不妊ではありません。単純に、三人目がなかなかできないというだけです。
三人目が欲しい理由は概して3つです。第一子・第二子ともに男か女で、もう一方の性の子が欲しいというものです。要するに、「何とか跡取りに男子が欲しい」とか「どうにか娘が欲しい」などの類で、贅沢以外の何者でもありません。それから、元もと大家族が好きだったという単なる個人的事情です。
しかし、子供の数を自慢し合うママ友と張り合うように、
もともと欲しくもなかった第三子をのぞむようになるケースもあります。これは、不幸の始まりです。子供は、他人と張り合ってもうけるものではありません。やがて育児や家計の負担となりますし、本当に欲しかったわけではない子供は、親の愛情も薄くなり、いきおい、人格形成などにも問題が生じる可能性があります。
ましてや、子無し夫婦や、一人っ子のママに対して「三人目不妊」などという言葉を持ち出すのは、もはや嫌味でしかありません。こういう言葉は、軽々しく使わず、家庭内および自分の脳内だけで使うようにしたいものです。
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