「なるほど事典」は、毎日早朝7時前から新着記事をリリース。通勤・通学のおともに、ぜひブックマークを!
近年、不妊に悩むカップルは増加傾向にあるようですが、高度な不妊治療を行なう医療機関やクリニックも増えて、一昔前に比べるとだいぶ、気軽に体外受精を受けることができるようになりました。クリニックの選択肢も多い中、少しでも妊娠の確率の高い、成功率の高い医院を探す人も多いことでしょう。
体外受精の成功確率は、最初の1回目が高いという当たり前の事実があります。簡単に妊娠する人は、1回目・2回目など早い段階で妊娠して抜けていきます。そして、最終的に妊娠できない人だけが、5回・10回と繰り返すのです。ですから、1回目の体外受精が最も妊娠率が高いというのは、当然の理屈です。
しかしこれは、当たり前にして残酷な事実でもあります。1回目の体外受精で妊娠できなければ、「妊娠できない度合い」が高まったと言えます。2回目でも妊娠できなければ、また「妊娠できない」ことの確からしさが一層高まるのだと考えられるからです。
予算や年齢の都合から、最初から「○回までトライして妊娠しなければあきらめる」などと決めている人も多いと思います。しかし、例えば5回と決めていたとしても、
最初の体外受精で妊娠しなければ、それは5分の1を消費して、残りが5分の4なのではありません。1回目の意義はもっと思いものだと捉える必要があるでしょう。
は編集部のオススメ記事です。