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一般的には、パチンコや競馬などのギャンブルは、低所得者の方が好む傾向にあります。もちろん、金持ちにもギャンブル好きはいて、カジノを豪遊してお家を危機にさらしたティッシュ王子の話もありますが、これには別の理由があります。少なくとも、一般人においては、競馬・競輪・麻雀・パチンコなどのギャンブルはどちらかというと低所得者が好む傾向にあります。
このことを示す実験が、東北大学大学院生命科学研究科の飯島敏夫教授(脳神経科学)の研究チームによって行われたようです。
ラットを使って、レバーを押すと水が飲める装置を用いた実験を行ったそうです。2つのレバーのうち、一つは、押すと必ず2滴の水が飲めて、もう一つは、50%の確率で、水が飲めないか4滴飲めるかのどちらかという装置で、ラットがどちらを選ぶか調べました。すると、ラットは、のどが渇いているときには後者を選んだそうです。
冷静に考えたら、のどが渇いていない時は冒険を犯しても、のどが渇いているときは慎重になるはずなのに、逆なのですから驚きです。水をお金に置きかえれば、そのまま、貯金も収入もない人の方がギャンブルを好むと言うことです。
また、株式投資などのリスクの高い投資も、「余裕資金で行うべし」
というのが当たり前の常識ですが、この実験の結果は、余裕があるときは株式投資なんかしないか、余裕資金以外の分まで投資に遣ってしまうのではないかと言うことを示唆しているのではないでしょうか。
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