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「姑息」という言葉は、「卑怯だ」「ずるい」「せこい」という意味に使われることがあります。しかし、これは誤りです。正しくは、「一時しのぎ」「間に合わせの」という意味です。
「姑息的治療」というという言葉がありますが、根治療法ではなく、一時的な治療であることを意味しています。
こ‐そく【×姑息】
[名・形動]《「姑」はしばらく、「息」は休むの意から》一時の間に合わせにすること。また、そのさま。一時のがれ。その場しのぎ。「―な手段をとる」「因循―」
(『大辞泉』より)
では、どうして「卑怯だ」という意味に使われるようになってしまったのでしょうか。姑息という言葉には、姑(しゅうとめ)という字が付いいて、なるほど姑は卑怯な人が多いと思いがちですが、真相はわかりません。おそらく漢字まで思い浮かべて誤用することもないでしょう。
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