近年、テレビドラマや映画の宣伝のために、俳優や女優がバラエティ番組にゲスト出演するケースが増えています。「番宣」などという言葉は、本来視聴者の前で使う言葉ではないと考えられますが、当たり前のように「番宣」と言われるようになりました。 それにしてもこの「番宣」で出てくる俳優というのは微妙です。彼らは元もと、お笑いやマルチタレントではないので、口べたで、アドリブが苦手なだけでなく、乗りも悪くて、露骨に退屈そうな顔をしている人も珍しくありません。 歯に衣着せぬ物言いで人気のお笑い芸人である有吉弘行は、この番宣で出てくる女優や俳優の扱いが微妙だと指摘しています。つまり、番宣をさせてやっているという意味でこっちが偉いのか、それとも、本来ならとてもこんなバラエティ番組に来てくれないはずの人が、番宣させてあげることを条件に来てくれたのだから有り難がらなくてはならないのか? まあ、明らかに前者でしょう。バラエティ番組と ドラマは見ている視聴者層が異なります。ほとんどのバラエティ番組視聴者は、バラエティ番組に番宣ゲスト俳優が出てきて退屈そうにしているのに辟易しているのではないでしょうか。