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おれは調味料を食べに行っているんだ 有吉・マツコ曰く
人気テレビ番組「マツコ有吉の怒り新党」で寄せられた視聴者のメールに、「私は、料理が出されるとすぐに調味料をかける人に腹が立ちます」というものがありました。「料理は出された時点でちょうど良い味に調整されている」とするこの人のメールにはツッコミどころが満載(例えば、トンカツや天ぷらなど、何かをかけたり何かにつけたりするのが前提の料理もある)ですが、有吉はここで言ったのです。
「おれは、調味料を食いに来たんだ」と。「ピザを出したらタバスコも一緒に持ってこい」、と。
これは非常に一理ある理屈で、ピザにタバスコは好きずきですが、必須な調味料は、調味料に最も合う料理が重要なのであって、調味料が「主」であると考えることも可能です。
この典型的な例は、刺身です。調味料が一切ないとき(醤油はおろか塩もない)、果たして刺身を食べたいと思うだろうか? 一方で、刺身がなくても、塩やしょうゆはなめればおいしい。
このしょうゆやわさびを、最も引き立たせてくれる食べ物の一つが、刺身なのではないでしょうか。
これは、「ワイン」が主役であって、料理は
「ワインに合う料理を、ワインを飲むために注文する」という考え方に似ています。マツコはあまり同意していませんでしたが、有吉の「調味料を食うために来た」という言い方は、多少極端にしろ、一石を投じる勇気ある発言かも知れません。
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