「仕事とブスが嫌い」とは、「笑っていいとも」の「ちょっと怪しい課外授業」のコーナーでゲスト出演した俳優の坂上忍が、嫌いなものは仕事とブスと言い切ってから、彼自身の枕詞として使われるようになりました。

　この伝説の名言は、生放送中には相当なインパクトを持っていました。

　テレビに出るのは彼の仕事ですから、その仕事中に、仕事が嫌いと言い切ってしまったわけです。イヤイヤテレビに出てる、と宣言しているようなものですから大胆ですね。

　そして「ブスが嫌い」は、彼に言わせれば「当然のこと」のようですが、ここがまたすごいですね。確かに正論で、当たり前のことですが、大人は敢えて口に出して言わないものです。第一、女性ファンが減ります。「あ～、言っちゃったよこの人は、大丈夫かな？」的な雰囲気が漂っていました。

　ウソでもいいから「性格のいい子が好き」と 言っておくのがお約束なぐらいです、この世の中は。そこを、「ブスは嫌いだ」「じゃあ、皆さんはブス好きなんですか？」というハッキリした物言いは、逆に気持ちの良いくらいで、大変、反響を呼ぶのも当然のことでしょう。