「なるほど事典」は、毎日早朝7時前から新着記事をリリース。通勤・通学のおともに、ぜひブックマークを!
渋谷がさびれてきていますね。かつては東京を代表する繁華街であり、銀座とその地位を二分した時代もありました。しかし、ここ10年あまりの渋谷は、どんどん勢いを失っていて、寂しい限りです。ここまでの衰退を、誰が予想できたでしょうか。
良く言われることに、「東横線と副都心線が直通することで、渋谷の客は新宿に流れるから、渋谷は衰退する」というものがあります。しかし、そんなものを待たずに、とうに衰退しているというのが実感でしょう。
新宿との競争も良く言われることではありますが、そんなことよりもまず衰退には自明な理由があります。
それは、渋谷が「若者の街」であり、現代の日本は「少子化」で、それはますます加速すると言うことです。
そしてまた、渋谷を支えてきた東急沿線の住民はちょうど世代交代の時期を迎えており、第一世代は老人施設に入りますから渋谷まで来てお金を落とすことはありません。第二世代、つまり東急沿線に住宅を購入した世代の子供達ですが、彼らは、その親の土地に住まずに、都心のマンションに暮らすことが多くなっています。
それでは、当然、渋谷に買い物に来る人がいなくなってきますね。
渋谷の街の誇りの一つであった東京国際映画祭も、会場を六本木に移し、渋谷は映画の街どころか、映画館のない街になりつつあります。渋谷駅大改造を前に、さみしい話ではありますが、今後に期待したいところです。
は編集部のオススメ記事です。