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池袋の衰退が止まらない さびれる一方!?

 
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 三大副都心の衰退が指摘されている近年、池袋の衰退ぶりが注目を集めています。もともと池袋は副都心の中でも都心から離れていて、「若者が利用する渋谷」「誰もが利用する新宿」に比べて、「練馬・板橋・埼玉方面住民のみが利用する池袋」という特異な位置づけでした。「○○なんか、殆ど行かない」という例文に一番当てはまるのが、池袋だったのです。

 そんな池袋の中で、沿線住民以外にも広域的に集客力を発揮していたのは、サンシャインシティの存在です。しかし、目玉のサンシャイン60は、東京都庁や六本木ヒルズ、ランドマークタワーに抜かれたばかりか、高層ビルそのものがちっとも珍しくなくなった今、辺境の地にある孤立した一本のビルに好きこのんで観光に行く人は少なくなっています。

 また、若者の家遊び志向から、ナンジャタウンやプラネタリウム、水族館などの集客力にもかげりが出ています。

 そんな中、三越池袋店の撤退は大きなニュースで、沿線住民の購買力の低下を見せつける結果となりました。なお東武・西武の巨艦百貨店は残っていますが、これらは百貨店というよりも駅であり駅ビルです。東武百貨店などは人も少なく、撤退間際の百貨店に共通の雰囲気を漂わせています。

 もともと池袋は、乗り換え客に支えられているところが大きく、
渋谷・新宿に比べると往来の人通りは少ない街でした。東口の一角に見られる歓楽街・大衆居酒屋などは都内でも貴重な存在ですが、それ以外は副都心線によって新宿・渋谷に流出したとしても仕方がないのかも知れません。

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