
感染者の飛沫が飛んだ場所や、感染者が触ったものにはウイルスが付着しています。それに触れると手にウイルスが付着してしまいます。その手で口や目などの粘膜を触ることにより、初めて感染が成立するのです。
ですから、世間ではこまめで十分な手洗いが奨励されていますが、これがくせ者です。ドアノブや取っ手など他人が触る場所を触ったたびに手を石けんで20秒も30秒もかけて洗っていたら、手ががびがびになってしまいますし、第一、非現実的です。
そんなことよりも、目や鼻や口などの粘膜を触らなければ、感染はしないのですから、そこを防御ラインと考えた方が良いでしょう。要するに、手を洗ったばかりを除いて、口や目や鼻を手で触らないということです。
目がかゆい場合は、必ずティッシュを使って目をこする。 鼻をほじる場合も必ずティッシュを使い、歯に詰まったものはつまようじで取りましょう。これこそが、現実的で、最も効果の高い風邪の予防法なのです。